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大臣シリーズ 導入事例

『多職種平等』チームによる提案力が、
先進の医療体制と地域包括ケアサービスを支える

一般財団法人 杏仁会(熊本県熊本市)

一般財団法人 杏仁会

設立84年。「各病院、施設の特性を活かし、一人ひとりに最適な医療・福祉・保健を提供する」という理念のもと、地域に根ざした医療サービスを提供してきた一般財団法人 杏仁会(きょうにんかい)。
その法人名は、かつて結核療養所で用いていた漢方薬に由来しています。
病院、介護老人保健施設、福祉サービス相談窓口など、多岐にわたる施設の運営業務において『給与大臣』と『公益大臣』が活躍しています。

概要

名称
一般財団法人 杏仁会
所在地
熊本県熊本市中央区渡鹿5-1-37
理事長
伊津野 良治
設立
1932年5月
従業員数
717名
事業内容
病院・介護老人保健施設などの運営
URL
http://www.kyouninkai.jp/

システム

システム構成
システム構成図

退院後も患者をサポートする包括ケア体制と、スタッフ間の横断的連携

柳澤 明洋 氏

法人本部 総務部副部長
柳澤 明洋 氏

入院治療後、また自宅での生活に戻る。当然のように思えますが、高齢化につれて難しくなる問題でもあります。

病院や介護老人保健施設、高齢者支援センターなどを運営する杏仁会は、国が推進する地域包括ケアシステムの中核施設として、病院・家族・他施設と協力しながら、退院後も患者をサポートしています。

また介護教室を開催して、専門職や参加者の意見交換の場を積極的に設け、増加する認知症患者の介護を支援するための本格的な体制作りを進めています。

そのうえで『多職種平等』という考えを取り入れ、これまで少なかった病院間での連携強化に成功しました。

「病院という環境は、専門職それぞれの縦割り形態になりがちですが、杏仁会では、必ず1人の患者さんに対して治療・看護・リハビリなど色々な分野の専門スタッフで多職種チームを作り、常に話し合いを行います。たとえ資格や立場が異なっていても、互いの職種の専門性を認め合い、“この患者さんへはどんなケアが必要か”を積極的に提案し、良質な医療サービスを提供することに力を入れています」(柳澤氏)

様々なスタッフが一丸となって連携するチームの環境と、患者目線での提案が、質の高い医療サービスの提供を実現しています。

住み慣れた自宅での療養で、いつまでも自分らしい生活を

近年、国が政策として推進する在宅医療。杏仁会では設立当初より「住み慣れた自宅で暮らすことが本来のあるべき姿」という考えのもと、患者と家族への支援体制を築いてきました。

「自宅での生活を望む患者さんが多く、医師や看護師、ヘルパーがいつでも訪問できる体制をとっています。家庭の生活動線はどうしても病院や施設とは異なるため、訪問看護や訪問リハビリでケアや訓練を行います」(柳澤氏)

また、介護にあたる家族へのサポートも不可欠です。

「ご家族の介護疲れも少なくないので、デイケアとの適度な行き来も必要です。施設の生活をバランスよく組み合わせることで、自宅での生活を長く続けられるようにサポートしています」(柳澤氏)

自宅で安心して療養できる取り組みが求められる中、杏仁会では地域密着医療をさらに拡充させていきます。

高齢者向け住宅事業への挑戦と、医療のIT化にともなう体制の確立

2016年5月オープン予定のサービス付高齢者向け住宅

2016年5月オープン予定のサービス付高齢者向け住宅

長年にわたって地域医療に貢献する杏仁会。2016年5月には初のサービス付き高齢者向け住宅を開設します。

「この地域は高齢者が多く、独居世帯でも安心できる生活を求める声が多く寄せられます。私どもでは複数の病院を運営しており、往診や入院にもすぐ対応できるのが大きなメリットです」(柳澤氏)

運営施設が増えるなか、スタッフの負担が偏らないように互いにカバーする『多職種平等』が活かされます。

「一番の課題が現場での情報連携です。杏仁会では電子カルテを導入していますが、院内でしか閲覧できませんし、他施設とのやりとりでは紙カルテも混在します。熊本県でも、他の病院のカルテを相互に閲覧するネットワークの検討が進められていますが、そうしたシステムを活用していきたいと考えています」(白木氏)

全施設の給与・経理業務を『給与大臣』『公益大臣』で一元管理

白木 栄一 氏

法人本部 情報システム課長
白木 栄一 氏

20年以上も安定して『給与大臣』を利用する杏仁会。現在は700名を超える職員の給与計算を2名体制で行っています。少人数で複雑な管理業務を可能にしている理由は、機能の柔軟さにあります。

「CSVを柔軟に取り込めることで、入力の手間を大きく効率化できています。項目の紐付け機能も分かりやすく、データ受け入れ機能がとても充実しています」(白木氏)

フォーマットの自由度の高さも、業務の効率化に一役買っています。

「必要な情報をExcelに出力できて、部門別の原価計算などに加工しやすいので、経営分析という面でも『給与大臣』は役に立っています」(柳澤氏)

また全病院・施設の経理は、3年前に導入した『公益大臣』が担っています。

「『給与大臣』と使い勝手が近いため、導入がスムーズでした。入力画面が伝票の形で、イメージ通りにそのまま入力できるのはたいへん便利です。また、試算表がスピーディに出せる点も助かっています。まだ基本的な使い方しかできていないですが、今後は大臣間のデータ連携なども活用していきたいです。」(白木氏)

業務間のシームレスな連携でさらに効率化・省力化を目指す

介護老人保健施設「フォレスト熊本」受付

介護老人保健施設「フォレスト熊本」受付

業務上の課題としているのは、有給休暇項目の有効活用や人事・勤怠管理業務の省力化です。

「現在は別システムからCSV出力したものをExcelに変換し、修正後さらにCSVで『給与大臣』に取り込んで…という多重の手間が生じています。人事管理や勤怠管理も『大臣シリーズ』で揃えれば、ボタン1つでシームレスなデータ転送ができるので便利ですね」(白木氏)

加速する高齢化社会と、ますます高まる医療需要。様々な対応が求められる中、杏仁会では常に時代を先取りして地域住民のサポートを続けてきました。その変わらぬ地域貢献の姿勢と、さらなる事業展開をサポートするシステムとして「大臣シリーズ」が活躍しています。

※この導入事例の記載内容は取材時(2016年1月)のものです。

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